忙しい。頭だけが別働隊のように働いて、感情がそれについて行っていない感じ。
むかし、30代の半ばごろ、やはりハードな日々があった。今よりもずっとハードだった。打ち合わせで人と会うことや徹夜の日々がつづいて、その仕事が終わったとき、完全に自分がからっぽになっていたような気がする。
そのころの怖い思い出がひとつある。ハードな仕事が手から離れたある日、車で買い物に出かけた。何10分か運転を続けて、ふと気がつくと、全然知らない場所を走っていた。どうしてそこへきたのか、自分でも分からない。目的地とはまったく別のところで、その道筋も思い出せなかった。
でも、手足は正しく、交通規則を守りながら運転をしているのだ。
カラダってすごい。アタマって怖い。
と、いうような話をしたかったわけではないけど、そうなってしまった。
あのときほどではないけれど、仕事が終わって帰宅するとき、からっぽになっている。これってマズいんじゃないか、と思うので、今日、仕事が終わったら、映画を観に行こうと思っている。
気がついたら映画が終わっていて、内容を全然覚えていなかったら……うーむ、重症です。