先週、新国立美術館で『ミュシャ展』。
全20作の連作「スラブ叙事詩」が今回日本で初めて公開されたのだが、これが素晴らしかった。
610×810㎝という絵画の大きさにまず圧倒され、汎スラブ主義に基づいたという壮大なテーマに圧倒される。描かれているのは、「架空の」歴史。あの絵がすべてミュシャの想像だなんて。ミュシャと言えばポスター画、という固定イメージをきれいに覆された。
リアルだけれどもどこか「詩」を感じる絵柄は独特で、中間色中心の色使いはミュシャらしい。
写真撮影可のエリアがあったので撮ったが、「スラブ叙事詩」のスケールも、絵画そのものの雰囲気も、とても伝わらない。実際に体験してほしい。