昨日は「サンシャワー 東南アジアの現代美術展」を観るために、新国立美術館から森美術館をハシゴした。会場がふたつに分かれていたからそうなったのだけれど、同じ六本木エリアとは言っても、けっこう距離がある。いい散歩になった。
でも、結果的にはふたつに分かれていて良かった。かなり大雑把に言えば、新国立には政治的・思想的な色合いの濃い作品が、森美術には日常的、民俗学的、あるいはスピリチュアルな色合いをまとった作品もあって、印象が180度違う。これを一気に観るとかなり疲れたと思うのだが、「散歩」が絶好のインターバルになった。
同じアジアだけれど、発想の根っこが日本とは全然違う、ということがじわじわと分かる。長い植民地時代を経ていることも、もちろん影響はあるだろう。絵画だけでなく、立体、映像、写真、コラージュ、あるいは、弁当を注文して食べる、というイベントそのものが作品、というものまであって、楽しめた。