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テレビサイズでは特に思わなかったのだけれど、映画になってみると、これが「NHKドラマ」であることがしみじみと身にしみて、妙に可笑しかった。
ことほどさように、人間の描き方がドラマティックなのだ。そういえば、映画の中に「日本人は情緒的な民族だ」というセリフが出てくる。日本人を十把一絡げで評する気は私にはないけれど、少なくとも、このドラマの作りは、多分に「情緒的」である。 それはもしかしたら、これが「お金」についての物語だから、よけいそうなるのか。〈金儲け〉というものに対する心理的反作用がどこかで働いて、それに関わる人々の造型に「この人がこうなったのには理由がある」というかたちで影響を与えているのかもしれない。そうであるとすれば、非常に昔ながらのドラマ作りに近いし、そう感じる私も、ある意味古いのかもしれない。 それにしても、随所でプロットの甘さが感じられたのは残念だ。例えば、これだけ互いに情報戦にしのぎを削っているにもかかわらず、主人公・鷲津側が、土壇場で敵役・劉側に打って出る動きを、劉一派はどうして読めないのか、そんなにお間抜けでいいのか、と感じたのは、私だけだろうか。こういう、日常からかけ離れた話はただでさえ嘘っぽいのだから、きちんと構成されていないとほんとうに嘘っぽくなる。いやこれが、これほどに「情緒的」でなければ、もしかしたら〈経済ファンタジー〉になり得るのかもしれないけれど。 とはいえ、主人公がタメをつくって決めゼリフを言うようなドラマ、決して嫌いではない。 柴田恭兵「これから、君はどうするんだ」 大森南朋「……見にいくよ、資本主義の焼け野原を」 なんていう、分かったような分からないようなラストのやりとりは、私にはひたすら面白かった。 それから、玉山鉄二演じる中国人・劉一華の「出自が貧しく、野心家で、美しい」という造型は、昭和24年組(大島弓子、萩尾望都、山岸凉子)登場以前の少女マンガにおける〈ヒール〉の典型であって、いやもう、個人的に大いに楽しんでしまったのでありました。 監督:大友啓史 出演:大森南朋、栗山千明、松田龍平、玉山鉄二、柴田恭兵
by shino_moon
| 2009-06-11 00:35
| 映画(ハ行)
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