東京オペラシティへ『猪熊弦一郎展』を観に行く。
http://www.operacity.jp/ag/exh117/
猪熊さん(と、知り合いでもないのにそう呼びたくなるような絵なんです)の絵を見ていると、笑える。「笑える」というのは「ウケを狙っている」ということではなくて、ユーモアがあるといえばいいのか。
それはもしかしたら、猪熊さんのもっている「稚気」なのかもしれないけれど、そういうものが絵からあふれてきて、私たちを嬉しくさせてくれるのだ。
なんであれ、作品の力というのは「ユーモア」のことじゃないのか、と思う。
誰でも知っている猪熊さんの作品が
これ。
こんなところに猪熊さん。
好きだったのは『バードライフ』と題されたコラージュで、平たく言うと「鳥のアパート」。
小さな部屋がたくさんあって、その中に人間じゃないものが住んでいる、というようなことを考えるのが、子どもの頃は楽しかった。
猪熊さんは、これを、84歳の時につくったというのだから、まるで奇蹟のようなのである。