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終わらないトンネル

つい先日、トイレを出た途端、今が何月なのか分からなくなった。それは、昼寝から覚めた瞬間、ここがどこか、今が何時なのか、一瞬分からなくなる感じに似ていた。あのとき、「自我の現実」が頭の中から一瞬消え去ったのだと思う。

カレンダーというのは、「予定」とか「会話」とかいったものがあって、はじめて人間の中に定着するものなんじゃなかろうか。今が何月なのか知らなくても、1日1日を生きてゆくことはできる。

でも、この感覚って、もしかしたら何かの前触れでは、という気もして、ちょっと落ち着かない。

今月初め、月天句会の面々と魚沼あたりの吟行旅行に出かけ、奥只見湖まで足を伸ばした。

魚沼方面からこの湖へ行くには、奥只見シルバーラインという長いトンネルを抜けて行くのだが、これが全長18キロもあって、走っても走っても出口が見えてこない。延々と先のつぼまっている筒の内部を見続けていると、だんだん気が遠くなって、私だったらとても車の運転なんてできない、と思う。運転手3名の方々に、つくづく感謝である。

トンネルを抜け、スロープカーという変な乗り物で上がって行くと、湖が。
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お土産に買ったのはこれ。
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八海山のしぼりたて原酒、720ml。夫とふたりで、3日で飲み干しました。美味しかったです。
by shino_moon | 2013-11-14 22:02 | | Comments(0)


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