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新国立美術館で「草間彌生 わが永遠の魂」展。今月いっぱいのチケットをいただいていて、ギリギリ間に合った。
これだけの数の作品が展覧される草間彌生展を観るのは初めてで、しかもまだ退院間もなくて、これを観てどう感じるのか、自分でも興味があった。 下手に感想を書くよりも、身体の反応がなによりも正直だ。なんという心地よさなのだろうか。もしかしたら疲れるかもしれないと思ったのが嘘のように、私は草間彌生の絵の海を泳いだ。いくら見ていてもまったく疲れない。でも、元気になる、というのではない。溺れるわけでもない。ただ、水中の魚のようにスイスイと泳ぎ、ときに眺めながら笑ったりもできるのだ。 それは、草間彌生の心が私に近いからなのか、あるいは遠すぎるからなのか、それも分からない。 ただ、ひとつ感じたことは、草間彌生の作品には「身振り」がない。人間も、またその感情も自然の一部だとしたら、草間彌生は自然と痛烈に繋がっていて、彼女はそれを、筆と絵の具で、私の眼前に描き出してくれる人なんだ、ということ。 彼女はもしかしたら「次はこういう作品を描きたい」という意思確認を経ることなく、毎日、かなりの長時間、感情の赴くままに絵筆を握っているのではないだろうか。そんなこと、常人にはできない。でも、きっと彼女はできるのだ。そういう人なのだ。 ![]() 「わが永遠の魂」と題された作品のなかの1枚でもいい。それを飾るだけの部屋が我が家にあったら、そこに置いて、毎日眺めていたい。それでもきっと飽きないだろう。 こんなにも私をリラックスさせる絵を、でも、草間彌生は「闘いながら描いている」と語る。その言葉の異様な強さにも、衒わない彼女の資質を感じる。 ![]() ▲
by shino_moon
| 2017-03-31 20:50
| 展覧会
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個人的な思い出に特定の俳優が登場することなどまずないのだけれど、渡瀬恒彦の訃報を聞いて、思い出したことがある。
高校のときに教わった国語教師が、かつて新卒の教師として赴任した高校で、「ワタセ」という生徒を教えたことがある、という話をしたことがあった。「今はワタリテツヤっていう名前で俳優やってるんだけど」と付け加えた国語教師は、有名人の名前を口にすることへの照れなのか、とりたてて感想を言うこともなく、突き放すような口調が、かえって可笑しかった。 渡・渡瀬兄弟は、どちらも兵庫県の三田学園の卒業生だ。国語教師が教えたのは渡哲也で、渡瀬恒彦ではなかったのだが、「ワタセ」という響きが今でも耳に残っていて、私の中での渡瀬兄弟は、「ワタセ」というひとりの高校生として、国語教師の教室に座っている。 とはいえ、ふたりはずいぶんタイプの違う俳優だった。東映ヤクザ映画でキャリアをスタートした渡瀬は、日活の大スターだった渡に比べると地味だったが、バイプレーヤー寄りの役どころをたくさんこなしながら主演もはるようになり、いつの間にか、役者としてのキャリアは兄をしのぎ、渋味のある存在になっていた。 印象深いのは、1983年の『天城越え』(三村晴彦監督)と『時代屋の女房』(森崎東監督)だ。二本ともいまはなき「八重洲スター座」で、たぶん二カ月続けて観たのだが、渡瀬は重要な役どころでどちらにも出ていて、ときの勢いを感じた。 八重洲スター座は2本立ての名画座で、私はここでルイ・マルやアラン・レネ、トリュフォー、フェリーニなどを観まくった。ミニシアター登場前夜、まだ名画座があちこちにあった頃である。 ともあれ、『時代屋の女房』は渡瀬恒彦の代表作だと私は思う。夏目雅子が無類に美しい映画だった。 ▲
by shino_moon
| 2017-03-26 15:18
| 映画(雑)
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